システムエンジニアの理想像として、一人で黙々と作業をこなせる仕事というイメージを持っている人もいるでしょう。しかし、実際にはプロジェクトチームを結成して、チームメンバーの一員として作業をこなすことが多くなっています。役割が分担されているので、自分の得意な分野で仕事を行えますが、チーム内でのコミュニケーションが必要な場面があるのです。

この理想と現実のギャップによって、コミュニケーションが苦手な人は悩みを抱える可能性が高くなります。このような事態を招かないために、IT業界の職種への就職を考えている人はコミュニケーション能力を高めておくことが重要です。自分の思い描くものを生み出すことができるという理想像を持っている人も、ギャップに悩まないように注意しましょう。

システムの企画を行うにあたって、クライアントの要望を取り入れる必要があります。自分の考えだけではシステムの構築を行えないことを知っておけば、クライアントの要望を聞き入れたうえで、自分のスキルを活かした製品を生み出すことが可能です。

また、システムの構築には短くても数か月、長いと数年間の時間を消費することになります。そのため、システムの企画は頻繁に行われるものではありません。システムの企画を行いたいという気持ちは大切ですが、それだけではシステムエンジニアの仕事を続けるのは難しいでしょう。システムエンジニアを長く続けるためには、企画以外の分野にも興味を持ってみるのがオススメです。